• 完走請負人 牧野仁

膝が痛いと痛み止め??その仕組みを知っておこう。

ゴールデンウイークも終わり、夏のような気候になりました。

今回はよくある質問で、フルマラソで膝が痛くなりそう。その不安から痛み止めを使用した方がよいか?

その答えの前に、どのような仕組みで痛みを止めてくれるのかを紹介します。。

そもそも薬って、病気を治すものではありません。

えっ!!なんで。まぁまぁ薬理学的には自然治癒力を助けるものだそうです。

多くのランナーの悩み、膝の痛みとは?膝周辺の炎症です。

この炎症が起こる過程として、傷口への防御、修復反応として表れます。

まずは、(ここからちょっと医学用語が増えますが)

炎症(傷が出来る)が起こる→血管からマクロファージ(大食細胞)が出て、傷口を組織片や病原体を取り込む(貪食)。同時に肥満細胞からヒスタミンを分泌し、細動脈を拡張し毛細血管の量を増やすので皮膚が赤くなります(発赤)。更に血管内の血液(血漿)が組織内に滲み出てます局所に集中させます。→大きくなった隙間に好中球がマクロファージを助けともに貪食。組織片を排除する。

この流れで傷口が腫れます(腫脹)。そして集まった血液は温かいので熱を持ちます(熱感)。

更に腫れた部分とヒスタミンが痛覚神経を刺激して

痛み になってしまうのです。

そして本題です。痛み止め(例;ロキソニン)は、

非ステロイド系の解熱鎮痛剤(NSAID)と言う分類に入ります。

ちなみにステロイド系とはザックリいうと炎症に関わる白血球(好中球やマクロファージ)たちを働かせない=炎症が起きない(白血球を一時的に冬眠させている状態)だから痛みが出ない。(薬が切れれば元の状態の戻るのでリバウンドして更に痛くなるのですが)

従って強い痛みは腫れやすい個所に塗る(アトピーや蕁麻疹)など使われます。だから副作用もある。(血圧、血糖上昇など)

我々が薬局で購入できるのが、非ステロイド系は、初期炎症ではヒスタミンが神経に働きかゆみ、その後の炎症でプロスタグランジン、ブラジキニンが出て共同で炎症が高まり、痛みも増強と言う図式だ。

この痛みの反応が強い、プロスタグランジンの産生を抑えれば痛みが抑えられるのです。

その薬がロキソニン(別の非ステロイド系もおなじですが)の役目です

従って痛みを抑える=炎症に伴う痛覚への刺激は抑えられる=炎症も抑える(だからサロンパスなどこの特性を使って塗り薬を作っていますが成分は違いますよ)

その他にも発熱を抑える作用もあります。

発熱の要因として、好中球はインターロイキンⅠを分泌する→血流によって視床下部の体温中枢を刺激して体温を上げる。特に体温調節中枢内でプロスタグランジンを産生すると言われ、このときの体温の設定を高めにするとされている?

(お風呂の設定温度をあげるようなもの)

このプロスタグランジンの産生を抑えれば、体温の設定は変わらないので体温は上昇し難い。(アセトアミノフェンなどは、風邪薬の宣伝で、聞きますね。ちなみに抗炎症作用はないそうです。)

ロキソニンが紹介したので、バッファリンも調べてみました。

バッファリンAは、今までバッファリン(アスピリン)<バッファリンプレミア(イブプロフェン1:1アセトアミノフェン)=イブ?<バッファリンEX(ロキソプロフェンナトリウム水和物など)=ロキソニン?(薬剤師が居ないと購入出来ない第一類医薬品、他は第二類医薬品)

成分的には同じようなものです(若干違うので)

さて問題はここからです。マラソンなどのスポーツの場合、体温は上がり、エネルギー消費高く、更に長時間するスポーツですから?

(薬の作用がよくても、もっと身体に負担がかかるので簡単に使用するはちょっとね)

これについては、また次回。。詳しく解説します。(メリットとリスクを知らないとね)

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